営農計画書を書いていて考えたこと(すいません愚痴です)
今日は朝から令和4年度の「水稲生産実施計画・営農計画書」を作成しました。
自分が保有している水田一筆毎に作付けの計画を記入します。提出先はJA経由で区役所。いわゆる減反政策は廃止され原則自由化されていますが、お米の作り過ぎを避けるために作付面積を管理しているのです。補助金の給付もこの計画書がベースとなりますので期初の重要な書類です。
記載内容はいたってシンプルで「減化学肥料・減農薬など特別な栽培」「加工用や飼料用の非主食米を栽培」「米ではない他の転作作物を栽培」などの作付け計画をコンピュータで打ち出された圃場一覧表に記入し各々の作付け面積を計算して記入・4枚複写のすべてに捺印して終了です。我が家は5枚ありましたので捺印は5×4=20箇所!
この圃場一覧表の元になっているリストは2か月ほど前に圃場の増減を確認するため事前にプリントアウトされたリストが送られてきます。新たに取得したり手放したりした農地がない場合は事前リストは何もしなくて良いのですが、無駄だなぁと思ってます。
このような書類に代表されるように農家は期初・出荷前に結構な数の書類を提出しなくてはなりません。しかもその書類はすべて紙で捺印が必要なものも数多くあります。
最近随分とトーンダウンしていますが「印鑑廃止」「デジタル化推進」はどうしちゃったんでしょうね?
今回の書類の場合、ベースとなるデータは役所に登録されています。そのデータが「耕地の異動確認」と「作付け計画の確認」の2回印刷されて個別に配布されます。
この2回の書類について業務フローを予想してみました。
実際の区役所やJAの業務がどのようなものかは分かりませんが大量の資料をプリントアウトして配布し、手書きで書きこまれた内容を確認したうえでシステムに入力していくフローなんだろうなと思います。ものすごく人手と時間がかかり紙も大量に使います。
最近の流行りで言うとCO2の排出も凄いでしょうね。
これをデジタル化してWEBベースで入力できる仕組みにした場合のフローを考えてみました。
JAさんが各農家の入力した内容をチェックする機能を果たしていると思うので、農家が入力したデータは一旦JAさんが確認するフローにしてみました。
パッと見で分かるように非常にシンプルになります。紙も各農家への通知ハガキのみになります。
早くこんな仕組みに変わってほしいなぁと願ってやみません。
ところがこんな話をすると絶対出てくるのが「年寄りはパソコンが苦手だからムリ」です。
そんなこと言っているからいつまでたっても昭和時代のスキームから抜け出せないのです。
確定申告だってなんやかんや言ってデジタルに変わったでしょ?できない人は会場で教えてもらいながら入力しているでしょと言いたい。
そもそも「パソコン苦手」なんて一般企業じゃ通用しませんよね?
未来の農業は「スマート農業」なんだそうです。
GPS搭載した自動運転の大型トラクターなんかが無人で田んぼを耕したり、ドローンで農薬や肥料を空中から散布。生育状況は衛星が撮影した画像からAIが判断して適切な栽培管理を通知してくれるのだそうです。
もしそんな未来が実現したとして、栽培計画書は紙に手書きで押印して提出ですか?
お願いだから、まずは農家の事務関係からスマートにしてくれと願わずにはいられません。
何千万もする自動運転のトラクターは買えないけど10数万円のパソコンなら多分みんな買えるのだから。
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