リモワ時代のパワポアイドル登場?サントリー「クラフトボス」キャンペーンが面白い

雑談ブログ

パワポアイドル「PowerPops」ってなんだ⁈

Twitterを眺めていたら「パワポ専用パワポアイドルPowerPops(パワーポップス)」なる摩訶不思議な広告。
サントリーさん、どういうこと?
さっそくパソコンでキャンペーンサイトを見てみました。

100%パワーポイントで作ったアイドル?
「新しい働き方のなかで閉塞感を感じている人や、これまでと変わらず資料作りなどのPC作業が大変と感じる人がいる現状を受けて開発した。仕事が楽しくなるような存在を目指したい」らしい。

完全リモートワーカーのひとりとして、パワポの作成代行も請け負っているクリエーターの端くれとして、これはチェックしなくては。
仕事の隙間というより完全に仕事サボってデータをダウンロードしてみました。
データは26.1 MB!まぁこれだけ細かなイラストをパワポだけで書いていたらそうなるわな―。
ファイル名もなかなか凝っています。
開いてみるとイラストだけじゃなくてキッチリ提案書になっています。
この辺非常に芸が細かい。さすが広告上手のサントリーさんです。

この提案書のデザインってパワーポイントのテンプレートにあったような気がする。このありがちなフォーマットデザインも芸の細かさの表れかも。
そして5人のキャラクター紹介。とにかく細かい!
ニュース記事によれば、キャラクターデザインはイラストレーターのmatumotさん、作画はパワポ絵師のぺかそさんという方が担当。「パワポ絵師」という言葉、初めて聞きました。そういえば以前エクセルで風景画とか描いている人が話題になったことがあったなぁ。絵心も根気もまったくない私はただ驚き尊敬するばかりです。
5人のキャラクターで計1万3095個のオブジェクトを使っているそうです。

各キャラクターは実際に提案書のパーツとして使えるように工夫されているらしく、提案書後半で使い方の例が示されています。
いや、このキャラクターをマジで提案書に使うヒトいるの?
サントリーさんの企画書には使われているの?
実用性はどうであれボトルコーヒー「クラフトボス」のターゲットは働くあなたというメッセージはキッチリ伝わってます(と思う)

コーヒー飲料の販売促進

缶コーヒー「BOSS」やライバル商品の「ジョージア」もそうだけど、コーヒー飲料のプロモーションターゲットって圧倒的に「働く人」だよな。やっぱり、仕事の合間に飲むものなんだね。
でもリモワが多くなって缶やボトルコーヒーって消費が減っているんじゃないかね?という疑問が出てきた。
ざっくりネットで調べたけどコロナ禍以降のデータで紹介できそうなものはありませんでした。18年くらいまでのデータを見るとコンビニコーヒーの充実でマイナス傾向にあるようです。在宅率の高まった今はさらに厳しいでしょうね。
ひと昔前の缶コーヒーなど飲料の販促って「シールを集めてプレゼントゲット!」が多かったですよね。自販機でほぼ毎日買われることが前提での購入頻度アップやブランド指名買いを狙ったものだったんでしょう。
そのあとインターネットが普及し、シールを集めるから「IDをサイトに入力」するスタイルに変わりましたが、基本的な考え方はしばらく変わっていませんでした。
コンビニコーヒーの売り上げが伸びたことで缶コーヒーは大きな転換期を迎えたのでしょう。飲みきりから持ち歩けるペットボトルコーヒーに軸足がシフトし、直接的な販促キャンペーンよりもブランドイメージや飲料シーンを重視したCMや販促が増えたような気がします。
今回のパワポアイドルキャンペーンもそうした流れの中で、SNSでの口コミ拡大も目指しているのでしょう。
「パワーポイントを使うヒト」というかなり絞り込まれたターゲットにこのキャンペーンがどれくらい刺さるのか、しばらく注目してみたいと思ってます。

<雑談の余談>
完全在宅の私はマイボトルに朝まとめて煎れたコーヒーと麦茶を飲んでいるので缶・ペット飲料はほとんど飲みません。春になって農作業がはじまるとスポーツドリンクはかなりの頻度で買いますが…


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